ECサイトにおけるカゴ落ちとは、顧客が商品をショッピングカートに追加した後、購入手続きを完了せずに離脱する現象を指します。この記事では、カゴ落ちの原因と対策・改善方法を解説します。
カゴ落ちの原因
カゴ落ちの主な原因は以下の通りです。
- 配送料や手数料が高い
- 登録情報や入力項目が多すぎる
- 支払い方法が限定的で不便
- セキュリティに対する不安
- サイトの操作性が悪い
カゴ落ち対策:配送料や手数料の調整
配送料や手数料が高いと、顧客は購入をためらってしまいます。次の方法で配送料や手数料を調整しましょう。
- 送料無料のキャンペーンを実施
- 一定金額以上の購入で送料無料にする
- 手数料を削減または簡素化する
カゴ落ち対策:登録情報や入力項目の簡素化
登録情報や入力項目が多いと、顧客は購入手続きを面倒に感じます。以下の方法で入力項目を簡素化しましょう。
- 必要最低限の入力項目に絞る
- 自動入力機能を利用する
- ソーシャルアカウントでのログインや登録を提供する
カゴ落ち対策:支払い方法の拡充
支払い方法が限定的であると、顧客の利便性が低くなります。以下の方法で支払い方法を拡充しましょう。
- クレジットカード決済の種類を増やす
- 電子マネーやデビットカード決済を導入する
- コンビニ決済や代引きを提供する
カゴ落ち対策:セキュリティの向上
顧客が安心して購入できる環境を整えることが重要です。以下の方法でセキュリティを向上させましょう。
- SSL証明書を導入し、サイトをHTTPS化する
- プライバシーポリシーや利用規約を明確化する
- セキュリティ対策の説明を明確に表示する
カゴ落ち対策:サイトの操作性向上
サイトの操作性が悪いと、顧客は購入手続きを断念してしまいます。以下の方法でサイトの操作性を向上させましょう。
- レスポンシブデザインでスマートフォンやタブレットに対応する
- ショッピングカートや購入手続きのページをシンプルに保つ
- ページロード時間を短縮するために画像やスクリプトを最適化する
かご落ち対策:「かご落ちメール」が有効
カゴ落ちメールとは、ECサイトの顧客がショッピングカートに商品を追加したものの、購入手続きを完了せずに離脱した際に、その顧客に対して自動的に送信されるメールのことです。このメールは、顧客に対して購入意欲を再び喚起し、購入につなげることを目的としています。
カゴ落ちメールの効果的な活用方法には以下のポイントがあります。
- タイミング: カゴ落ち後、適切なタイミング(例えば数時間後や翌日)にメールを送信しましょう。顧客が商品に対して興味を持っているうちにアプローチすることが重要です。
- 件名: メールの件名は、顧客が開封したくなるようなわかりやすく魅力的なものにしましょう。例えば、「カートに入れた商品の購入を忘れてませんか?」や「カートに残された商品を再確認してください」などです。
- 内容: メールの内容は、顧客にとって有益で興味を引く情報を提供しましょう。例えば、カートに入れた商品の画像や名称を明示し、在庫や期間限定の情報などを伝えることで、購入意欲を喚起できます。
- メールデザイン: 顧客が見やすく、読みやすいデザインにすることが重要です。ECサイトのブランドイメージに合わせたデザインで統一感を保ち、顧客に安心感を与えましょう。また、スマートフォンやタブレットでも閲覧しやすいレスポンシブデザインを採用することが望ましいです。
まとめ
カゴ落ちは、ECサイトの売上に大きな影響を与えます。原因を把握し、配送料や手数料の調整、登録情報や入力項目の簡素化、支払い方法の拡充、セキュリティの向上、サイトの操作性向上など、適切な対策・改善方法を実施することでカゴ落ちを減らすことができます。売上向上のために、継続的に最適化を行いましょう。
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