自分のネットショップを開設し、商品を売りたい人は多いでしょう。しかし、お店を構えるのにコストがかかったり、売れずに在庫を抱えたりするリスクが不安な人も多いかもしれません。
この記事では、初心者におすすめのメルカリShops(ショップス)の概要とメリットを詳しく紹介します。利用するのに適している人の特徴や、サイトの開設の手順も記載しております。メルカリShops(ショップス)について知りたい方は最後までご覧ください。
メルカリShops(ショップス)とは?
メルカリShops(ショップス)は、国内で最大規模のフリマアプリ「メルカリ」内に、手軽にネットショップを開設・運用できるサービスです。
固定費がかからず、開設に向けたサポートが充実しているため、ネットショップの運営が初めての方でもスタートしやすい環境が整っています。
また、月に2,200万人以上が利用するメルカリ内にショップを開設できるため、集客面において優遇された状態で運営をスタートできるでしょう。
メルカリShops(ショップス)を利用するメリット
メルカリShops(ショップス)を利用するメリットは以下の5つです。
- 大規模なプラットフォームで商品を販売できる
- ランニングコストがかからない
- 評価や口コミが集まりやすい
- 豊富なサポートを受けられて売上が伸ばしやすい
- 事務局の充実したサポートを受けられる
利点を深く理解すれば、大きく売上を伸ばすきっかけが掴めるでしょう。
大規模なプラットフォームで商品を販売できる
メルカリ内にショップが開設できるのは大きなメリットといえるでしょう。メルカリは知名度が高く、年間流通取引総額は一兆円を超えます。
一般的に、ネットショップや実店舗を新規出店する場合、宣伝活動が必要になります。しかし、メルカリはユーザー数が非常に多いため、メルカリShops(ショップス)への出店は好立地に店舗を構えるのとほぼ同じ効果が期待できます。そのため、多大な広告費をかけなくても商品を購入してもらえるチャンスがあるのです。
初期費用やランニングコストがかからない
メルカリShops(ショップス)では、出店料やサーバー代など、ほかのECサイトなら数千円の管理コストがかかるところ、メルカリShops(ショップス)では費用負担なく利用できます。
メルカリShops(ショップス)は、商品の注文が成立した際に、販売価格の10%が販売手数料として徴収される仕組みです。また、銀行口座へ利益を移行する場合、振込手数料200円を負担する必要があります。
出店するだけなら無料で始められるため、資金に余裕がない場合も利用しやすいのはメリットといえるでしょう。
評価や口コミが集まりやすい
メルカリShops(ショップス)は口コミやレビューが集まりやすいのもメリットの一つです。商品を購入したら必ず評価・口コミをするのがルールとなっているため、適正なショップ運営を行えば高い評価が集まり、新規の顧客からも選ばれやすくなる好循環が期待できます。
また、お気に入りのショップをフォローできる仕組みがあるため、リピーターも獲得しやすい環境が整っています。
豊富な機能を受けられて売上が伸ばしやすい
収益増加や、販売促進の支援機能が実装されているのも、メリットの一つです。主な機能は下表でご確認ください。
タイムセール | 一定時間、商品の金額を下げる機能 |
クーポン | フォロワーのみ限定の割引券を配布する機能 |
SNS・メディア連携 | Xやinstagramとアカウント連携する機能 |
在庫があまり動かない商品も、支援機能をうまく活用すれば注文につながるケースもあります。購入を後押しする機能を上手に活用できれば、売上を伸ばせるでしょう。
事務局の充実したサポートを受けられる
運営をしていくなかで困ったことがあればメルカリShopsガイドへアクセスをすれば疑問が解決できるのもメリットでしょう。
メルカリShops 学び場では、ショップの開設方法から販売準備、各種機能の使い方などを、動画も使って丁寧に説明しています。
また万が一、トラブルが起きてしまった場合の対応ノウハウや、運営局からのバックアップが受けられるみんなのメルカリ教室も心強い存在です。
メルカリShops(ショップス)とメルカリの違いとは?
メルカリShops(ショップス)とメルカリは混同されやすいため、両者の違いを下表にまとめました。
項目 | メルカリShops | メルカリ |
---|---|---|
対象 | 法人・個人事業主 | 個人 |
アカウントの管理 | 複数で利用できる | 1アカウントに1人 |
商品登録 | CSVで一括登録できる | 一括登録不可 |
在庫管理 | 1商品につき複数登録できる | 在庫管理の対応不可 |
売上金の反映のタイミング | 商品が発送済みになったとき | 取引が完了したとき |
事業として小売業を運営するのに適しているのは、メルカリShops(ショップス)です。対して、不要なものを個人同士で手軽に売買する場合などに、利用するのがメルカリです。
やめたほうがいい?メルカリShops(ショップス)のデメリット
メルカリShops(ショップス)のデメリットは3つあります。
- 個人情報を登録する必要がある
- ライバルとの競争が激しい
- 商材によって取り扱いに注意が必要
誰でも利用しやすいサービスならではの短所もあるので、後悔しないためにも内容を理解しましょう。
個人情報を登録する必要がある
ネットショップを運営する場合、氏名や電話番号、住所などの登録が法律上必須になります。一方で、運営者が個人事業者の場合、運営者住所および運営者電話番号を非公開にするのも可能です。
しかし、利用者からすれば、運営者の情報がわからないネットショップから商品を購入するのは抵抗があるでしょう。そのため、販売者の情報は公開されている方が信頼されやすいといえます。
ライバルとの競争が激しい
初心者でも始めやすいため、新規参入者が多く競合他社がひしめき合っている状況です。
また、メルカリShops(ショップス)ではサイトのデザインや文字のフォント・色を変更できないため、ほかのユーザーとの差別化が難しい傾向にあります。
商品を魅力的に見せる為には、「ショップデザインの編集」を利用してお得な商品を一番目立つ場所に持ってきたり、同じ商品の種類ごとにグルーピングをしたりなど顧客にお求めやすいように工夫する必要があります。
商材によって取り扱いに注意が必要
販売する商品によっては許認可証が必要だったり、販売禁止されていたりする場合があります。
【販売が禁止されている商品(一部抜粋)】
- 法令に違反するもの、またはそのおそれがあるもの、あるいは法令への違反を助長するおそれのあるもの
- 換金性の高い商品または換金を目的としたもの
- メルカリShopsで不適切と判断されるもの
こんな方におすすめ!メルカリShops(ショップス)が向いているのは?
メルカリShops(ショップス)を利用に向いている人は以下の通りです。
- 初めてネットショップを開業する方
- コストをおさえて手軽に事業を始めたい方
- 商品の種類と在庫が豊富な方
- 生鮮食品を売りたい方
一つずつ、見ていきましょう。
初めてネットショップを開業する方
ECサイトを運営した経験がない初心者に向いています。初期費用や運営管理費などのコストがかからず、事業が軌道に乗らない場合すぐに撤退できるためです。
メルカリShops(ショップス)で販売した商品はメルカリにも表示されます。月に2,200万人以上も利用するため、集客にコストをかけなくても収益を伸ばせる可能性があるでしょう。
ネット販売に初めて挑戦したい方におすすめです。
コストをおさえて手軽に事業を始めたい方
メルカリShops(ショップス)なら初期費用やランニングコストがかかりません。手数料は、販売価格の10%の販売手数料と、売上を他口座に移す場合の振込手数料200円のみです。
また、A4サイズ~160サイズまで幅広いサイズに対応できる「メルカリ便」は全国一律の送料で利用できるため、配送コストもおさえられます。
低コストで気軽に事業を始めたい方におすすめです。
商品の種類と在庫が豊富な方
メルカリShops(ショップス)は、CSVで一括で商品を登録できます。メルカリでは1件ずつの商品を手で登録する手間がかかるため、メルカリShops(ショップス)の方が効率良く管理できるでしょう。
販売する商品の種類や量が多い方に向いています。
生鮮食品を売りたい方
メルカリでは生鮮食品を販売できませんが、メルカリShops(ショップス)では取り扱い可能です。
ただし、生鮮食品を販売するには、食品衛生法に基づく営業許可を取得する必要があります。また、食品を取り扱う際は、名称や原材料名などの「食品表示」の記載が漏れないよう注意が必要です。
60サイズ~120サイズまで幅広いサイズに対応できる「クールメルカリ便」が利用可能のため、冷蔵・冷凍で発送が必要な食品もコストを抑えて配送可能です。生鮮食品を売りたい方はメルカリShops(ショップス)の積極利用がおすすめです。
メルカリShops(ショップス)の開設時に必要なものや手順をシンプルに解説
メルカリShops(ショップス)でサービスを利用するには、以下の物を準備しておくと登録がスムーズです。
【必要なもの】
- 銀行の通帳やキャッシュカード
- 運転免許証、保険証
- 登記簿上の代表者や住所、資本金情報、年商がわかるもの(法人のみ)
- 商材ごとの許認可証
【プロセス】
- 個人 / 個人事業主 / 法人を選ぶ
- 販売する商品の情報を設定する
- 各規約に同意する
- 事業者の情報を入力する
- ショップの情報を入力する
- 銀行口座情報を入力する
メルカリShops(ショップス)とAPI連携できるTEMPOSTAR(テンポスター)なら複数店舗の運用コストが削減できます
TEMPOSTARはメルカリShops(ショップス)との受注・在庫・商品情報のAPI連携に対応することにより、TEMPOSTARにて連携済みのECモールと同様にメルカリShops(ショップス)においても受注・在庫・商品情報データの一元管理が可能となり、複数店舗の運用を効率化できます。
受注情報 | メルカリShopsからの注文情報をTEMPOSTARで自動取得、注文情報の確認から在庫引き当て、出荷指示などをTEMPOSTARで処理。 |
在庫情報 | TEMPOSTARで管理している在庫数をメルカリShopsの在庫数へ自動反映。 |
商品情報 | TEMPOSTARに登録された商品情報をメルカリShopsに反映。複数商品の一括反映も可能。 |
出荷情報 | TEMPOSTARと連携している物流倉庫への出荷指示、出荷済み情報をメルカリShopsに反映。 |
TEMPOSTARでは、楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazon含めて様々なモール・カートに対応しています。受注・在庫・商品などの情報を各モール・カートの仕組みに合わせてAPI・CSV・FTPなどで連携ができますので将来的な事業拡大にも備えることができます。
メルカリShops(ショップス)で低コストかつ高集客を目指そう!
この記事では、メルカリShops(ショップス)のサービスの概要からメルカリとの違い、利用するメリットについて紹介してきました。
これから事業としてネットショップを始めたい方に特におすすめです。月2,200万人が利用する大きな市場なら認知度が低くても、低コストで商品を売買すれば高い収益を望めるでしょう。
また、複数のネットショップを運営する場合、TEMPOSTARなどの一元管理システムの導入が、事業拡大やコスト削減に効果的です。