複数EC通販事業の運営において、不可欠かつ重要な業務となるのが「在庫管理」です。在庫管理次第で、コストや顧客満足度が変わってくるからです。
本記事では、複数EC通販事業における在庫管理業務の内容やその必要性、在庫管理システムの特徴について紹介します。
ECにおける「在庫」とは？
ECの在庫の観点はECサイトに対して「見せる在庫」と「物を管理する在庫」の２つの種類があります。
ECサイト上に「見せる在庫」とは
例えばお客様に商品ページ訪問時に迷わず、衝動的に購入してもらうためECサイト上で表示する在庫数は常に売り切れ目前を目指して「在庫の見せ方」でユーザーの決断を後押しするという事を行うケースがあります。
ユーザーの行動を促すためこのような目的で実施する在庫数の調整を行ったりするのが「見せる在庫」になります。複数ECサイトの場合、常に在庫更新が必要なので在庫管理ツールを使用して在庫数を同期させることが必要になります。
物を管理する在庫とは？
ECサイト上の「見せる在庫」とは別に実態の物と１対１になっている在庫はしっかりと管理していかないといけない。例えば現在8個在庫がある商品があり２週間後に2個商品が入荷するから仕入れを考慮して在庫数を10個として注文を受ける事も考えられるので、その点も含めた在庫数を管理する必要がある。
まとめると「見せる在庫」は「見せる在庫で管理」し「実在庫」は「物を管理する在庫」としてわけて管理することがEC通販の運営には重要な考え方になります。
ECサイトの規模により在庫管理の方法が変わってくる
規模が小さいまたは2サイトまでであれば「見せる在庫」と「物を管理する在庫」の1対1の在庫管理を手動で行えるが、3サイト4サイトと増えていったり、1サイト当たりの注文数が多くなってきたりすると手動では管理がとてもじゃないけど出来なくなってくるので、将来を見据えた在庫管理システムを検討する必要があります。
ECサイトの売上が上がってくると出荷数が増えるのでアルバイトを雇うなどしてコストが増加、また夜中まで梱包作業を行ったりする可能性もあり、EC運営に必要なSEO対策、マーケティング調査、アクセス解析、企画やプロモーションに使う時間がなくなり、販売のための行動ができにくくなってきます。
商材により梱包しやすい商品や梱包しにくい商品などありますが、月100～200まで出荷数が増えてくると手が回らなくなり小規模運営の限界を迎えてくるので、外部の出荷代行（3PL）を利用して商品を出荷してもらうことを考え出す時期になります。
在庫管理方法をまとめるとECサイトの規模や成長に伴い在庫管理の方法が変わってきます。最初は自分たちで行い、出荷数が増えてくると3PLなどを利用するようになり、もっと出荷数が増えてくると3PLのコストが高くなり合わなくなるので自社管理を検討するようになります。
商材によっては外部の出荷代行（3PL）を利用できない・費用がかさむ可能性がある
Amazon FBAや楽天物流・対応WMSの倉庫には取り扱えない商材があります。例えばAmazonなら「制限対象商品」があり納品に制限がかけられてしまいます。また、保管しておくだけで保管料が発生するため、在庫回転率の低い商材等は、コスト割れする可能性もあります。
そうなるとA商品は3PLを利用し、B商品は3PLで扱えない（扱いづらい）ので自社で出荷管理するなど保管場所を複数倉庫に分けて管理する方法が必要となります。
その場合、預け先の倉庫、自社の倉庫にそれぞれ何がいくつ存在するのかを把握しておかないと、発注ムダや販売機会損失に繋がってきます。
自社倉庫、AmazonFBA、楽天物流や、倉庫業者が利用している棚・在庫管理・出荷管理を行うシステム（WMS）ロジザード、ロジモプロなど商材を預けている複数倉庫で管理ができるシステムは限られていてTEMPOSTAR（テンポスター）なら実現が可能です。
ECサイトの将来的成長を見据えて在庫管理システムの導入が重要
在庫管理はECサイトの成長に伴い変わってきます。売上が上がり、出荷数が増えてくると外部の出荷代行（3PL）等、外部での在庫管理も必要になります。
また、在庫管理は貴社の業務の流れと密接に絡むシステムのため、一度決めてしまうと乗り換えや移行が難しいシステムとなります。
TEMPOSTAR（テンポスター）なら、パッケージ利用から規模に応じて利用環境のままカスタマイズ等どの規模にかかわらず柔軟に対応が可能ですので是非、ご検討頂けますと幸いです。
まとめ
TEMPOSTAR（テンポスター）なら複数倉庫での在庫管理が得意で小規模から大規模サイトまで、事業の成長に合わせてカスタマイズも可能なので、是非、ご検討いただけますと幸いです。
TEMPOSTARの在庫管理機能について紹介します。概念、運用の流れ、使用メリット、設定方法、効率化など説明していきます。
