Branding様(ハイライン株式会社)
福岡県を拠点に中古ファッションブランドのネット販売を手がけているハイライン株式会社。80を超える国内外のラグジュアリーブランドや有名ブランドを取扱うリサイクルショップだ。
代表取締役の本多弘篤氏は、前職でITシステムに携わった経験から「安定性の高いシステムを採用し、機会損失を極力なくすことが重要」と語る。そんな本多氏が「TEMPOSTAR」を導入した理由とは……その真意を伺った。
POINT
- 多店舗展開してなるべく多くの販売機会に繋げていくことが非常に重要
- 『特定の商品狙い』でオークションを活用する方も多く、検索からの流入が非常に多い
- 手厚いサポートとシステムの安定性
ECの多店舗展開によって収益を確保
本多氏の出身地は東京・下北沢のほど近く。言わずと知れた「カルチャーの街」だ。「学生時代から古着に慣れ親しんでいましたので、それが事業内容の原点といえるかもしれませんね」。IT会社に勤めたのち、2012年12月にハイライン株式会社を創業した。
しばらく楽天市場のみでEC展開していたものの、多店舗化に取り組みたいという思いは当初からあったという。「そもそもファッション業界は利益率が低く、プロパー品を売る有名セレクトショップでさえ2、3%程度というところがほとんど。だからこそ、全体売上のほんの数%だとしても、多店舗展開してなるべく多くの販売機会に繋げていくことが非常に重要なのです。
けれども中古商品ということで1点物も多く、複数店舗での在庫管理が難しいため、多店舗展開はあきらめている状況でした」
多店舗展開への足がかりとして、本多氏はとある多店舗管理システムを導入した。しかし、「導入に際して、頻繁にエラーが起こり、問い合わせしてもなかなか回答が返ってこなかったんです。直るか直らないかわからない状態が続き、さすがに厳しいかと考えていたところ、以前からアプローチをもらっていたTEMPOSTARの担当者から『Yahoo!オークションにも対応しました』と連絡をいただいたんです」
リサイクルファッションアイテムを取り扱うハイラインにとって、Yahoo!オークションへの対応は導入の決め手となったという。「商品特性上、ネットショッピングというよりは『特定の商品狙い』でオークションを活用する方も多く、検索からの流入が非常に多いんです。多店舗展開するなら、Yahoo!オークションはまず外せない選択肢でした」
他にも重要視した点は「手厚いサポートとシステムの安定性」だ。「前職がIT企業だったということもあり、わりと早い段階でエラーに気づくほうなんです。TEMPOSTAR導入当初、かなり専門的な点まで突っ込んだチェックリストをまとめ、いろいろとサポート担当に問い合わせました。そうすると進捗状況もしっかり報告してもらいながら、早いものは数日で、時間のかかることも数週間くらいでしっかり対応していただきました。疑問点なども直接お電話をもらって説明していただいたおかげか、この半年くらいは目立ったエラーもなく、まったく問題なくシステムも安定稼働しています。
やはり、システムの安定性は非常に重要なんです。どんなに対応モール数が多かったり、コストが安価だったりしても、システムが不安定で、サポート体制が整っていないのでは、あまり意味がありません。システムメンテナンス中の機会損失によって、全体の売上に影響することは、経営判断としては見過ごすことはできませんよね」
TEMPOSTARの導入によって作業効率と売上がアップ
2015年5月からTEMPOSTARを導入し、現在は楽天市場、Wowma!(旧:DeNAショッピング)にEC店舗を展開、Yahoo!オークションおよびYahoo! ショッピングには別会社が運営するEC店舗の運営サポートというかたちで事業を展開している。常時約4000点の在庫を取り扱い、月間受注数はトータルで約400件と、堅調に推移している。「売上の比率は楽天市場55%にYahoo!オークションが30%、Yahoo!ショッピングが10%でWowma!(旧:DeNAショッピング)が5%といったところでしょうか。それまですべての売上を楽天市場のみで計上していたのが、多店舗化を図ったことで、実際に売上を伸ばすことができました。その点においても、本当に導入してよかったと思います」
ではTEMPOSTARを導入したことで、どのように商品管理がしやすくなったのだろうか。「商品の基本情報はすべてTEMPOSTARのデータベースに入力し、マスターの情報は基本的に変更しないようにしています。各モールに情報を反映するにあたって、例えばタイムセールやイベントに合わせて、それに連動した内容を備考欄に記載することで、一括編集しやすいかたちにしています。テンプレート設定に備考欄に記載した内容を商品説明文に反映するようなタグを入れることで、各モールの施策と連動した商品説明になるのです。タイマー設定も行うことができるので、深夜からはじまるタイムセールなども、従業員に負担をかけることなく対応することができます」
操作の簡便性も、導入の際に懸念していたことではあったが、専任社員2名と短期従業員1名で難なく店舗運営できているという。受注された商品のステータスが一目瞭然で、本多氏も含めて確認できるため、作業効率と精度も格段に上がったそうだ。
「例えば出荷の際、ピッキングリストを一括印刷しステータスも変更できるため、出荷に関わる作業コストはかなり減りました。実際に出荷作業を行う外部業者への指示もスムーズに行うことができています」
その他、在庫管理はグループウェアを活用し、集計したCSVデータをTEMPOSTARのデータベースに反映させたり、お客さまへのメール案内もフォーマット化し、連動させたりするなど、独自のアイデアでTEMPOSTARを活用している。「それだけ基盤となるシステムが安定していて、他のシステムとも連動しやすいということもありますね。結果としてかなり業務効率を上げることができました」
EC多店舗展開のノウハウを他の企業にも
「作業効率も利益率も上がり、全体的に満足している」という本多氏。現在はNHN SAVAWAYのカートシステムの新サービス「CARTSTAR」を採用し、自社ECサイトの立ち上げを予定している。「『なるべく多くの店舗を展開することで、売上を伸ばしていく』という方向性は変わりませんから、今後もTEMPOSTARをフル活用していきたいと思っています。
また、弊社は福岡を拠点に事業を行っていますが、EC店舗を運営している地元の企業さんのなかには、まだまだアナログな作業をしているところが非常に多いんです。弊社がTEMPOSTARを活用して得られたノウハウを、他の企業にもご紹介することで多店舗展開を促進し、福岡のEC業界を盛り上げていきたいと考えています」
TEMPOSTARで実現できたこと
- 多店舗化を図ったことで、実際に売上を伸ばすことができた
- 深夜からはじまるタイムセールなども、従業員に負担をかけることなく対応可能に
- 出荷に関わる作業コストはかなり減り、他のシステムとも連動しやすい
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